第３８号（平成３１年４月号）

ご 挨 拶

桜前線が北上をはじめ、ようやく寒さから徐々に解放され、待望の春が日本列島を覆い始めました。多くの花々が咲きだすと同時に若い人々も巣立つ季節となっております。

国会におきましては、平成三十一年度の予算案も予定通り参議院を通過し、新年度を迎えております。予算総額としては、１００兆円を超す過去最高の１０１兆４５７１億円の大型予算となっており、そのうち社会保障費は３４兆５９３億円と過去最高となっております。

また予算関連法案以外の動きとしては、厚生労働省関連の国会提出法案として、薬機法改正法案等５法案が閣議決定され審議に入ることとなりますので、早期成立を目指します。

このうち薬機法改正法案につきましては、優れた医薬品、医療機器等をより安全・迅速・効率的に提供するための制度の見直しが組み込まれております。特に先駆的医薬品等及び特定用途医薬品等については優先的に審査を行う対象とすることや、医療用医薬品・医療機器の添付文書の同梱を止め、電子的な方法による提供の原則化やトレーサビリティ向上のため直接容器や包装等へのバーコードの表示義務化などが法制化されることとなります。

更にこれから、天皇陛下の退位、皇太子殿下の新天皇の即位と新元号への移行が行われ、新しい時代へ進んでゆく時期となっており、いろいろなものが新しくなる一つの節目の年といえます。

また今年は、選挙の年に当たりまずは、統一地方選が各地で行われ、その後今夏には、参議院議員選挙が予定されております。この参議院議員選挙には、日本薬剤師連盟副会長の本田あきこ氏が自民党公認候補として全国比例区から立候補を予定しており、薬剤師議員が一人でも増えることは大変心強いことであると考えております。