第44号(令和3年4月号)
藤井基之ご挨拶
皆様方には日頃よりご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。今年も桜の開花を迎える時期となってまいりましたが、東京では平年を12日上回る3月14日には開花宣言が出され観測史上最速となりました。
ようやく春爛漫という状況となりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大はいまだ収束とはいかず、二度目の緊急事態宣言は延長されようやく解除されましたが、まだ予断を許さない状況に変わりがありません。このような状況で、感染症拡大の防止策として期待されていますのが、ワクチン接種です。
昨年末にファイザー社が承認申請した新型コロナウイルスワクチンが、特例承認され医療従事者を対象に優先接種が開始されました。更に4月には65歳以上の高齢者を対象に接種を順次開始するとの発表がありました。また2月にはアストラゼネカ社、3月にはモデルナ社からそれぞれ新型コロナウイルスワクチンの承認申請が出されており、順調に行けば5月には承認される見通しです。
今回の新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発は欧米の製薬企業が先行し、国産ワクチン開発は、ようやく臨床試験が開始された状況ですので、欧米企業開発の製品をしばらくは使わざるを得ないこととなります。このことは国内企業のワクチンの開発体制、創薬力の低さが懸念され、自民党では国内製薬企業の創薬力の強化育成プロジェクトチームを立ち上げ、積極的にビジョンの早急な取りまとめを行うこととなりました。
私は、以前より国内医薬品産業の創薬力強化・育成の必要性を国会の場で訴え続けてまいりましたが、ようやく少し動きだしてきましたので、国の更なる積極的な関与を訴えてゆきたいと考えております。
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