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第17号(平成25年4月号)

化粧品業界の健全発展を願って

もとゆき会 近畿地区幹事 香月英男

人間は古代より美への欲求を持ってきた。化粧の歴史は古く、人類の発生以来その時代に応じ種々の動植鉱物や化学品を活用し、今日まで化粧法、化粧品として発展させて来た。このように美しくありたいという人類共通の願いに応える物が化粧品で現代社会では日常生活に欠かせないものとなっている。

また化粧品は人々に夢を与えることにより文化的生活の発展に寄与し、生活の質(QOL)の向上に大きく貢献している。

我が国の化粧品開発技術や研究、製剤化技術は世界の専門家(国際化粧品技術者会)の間でも常にトップランクの評価を得ており、世界の使用者からその機能性や品質、安全性、使用感の面でも高い信頼を得ている。

さて、私は平成九年大阪府庁を退職後、縁あって近畿(現西日本)化粧品工業会に席を置かせて頂いている。その間東京、中部の方々を含め時々に応じた意見交換をさせて頂いたが、いつも何か足りないものを感じていた。

それはこの業界の発展は主に個別企業の努力と国内消費の伸びに支えられたものであり成熟産業の域に達していること。

さらに今後の急激な人口減少等を考えるとき海外進出なくして更なる業界発展は望めないことは明白である。

一方近年の産業界は各分野においてグローバル化が急速に進展し、国際間競争が激化、今各国では自国の更なる優位性の確保を目指してTPPや各国FTA交渉などが展開されている。

このような時、個別企業の努力だけでは海外進出には限界があり、業界団体として業界の進むべき方向を明示し、会員企業はもとより関係機関や学会とも情報共有し、連携、協力しなければ発展は望めない。

そこで西日本の有志の方々の協力を得て、業界の将来ビジョン案を作成、理事会等の了解を得て上部団体である日本化粧品工業連合会へ提案し、種々議論ののちその必要性が認められ昨年夏の年次総会で粧工連ビジョン(活動方針)として承認された。

内容については省略するが、このビジョンを実現するには事務局体制の強化はもとより、具体的テーマについて業界内で意志統一し、所管官庁を含めた関係機関や団体とも情報共有し、物を云う団体、戦略的活動をする団体へと変革することが重要となって来る。

現在業界内では精力的に議論が重ねられており、時が来れば藤井先生にもご尽力を賜り、日本発の品質第一で夢のある化粧文化を世界の人々に広めたいものと願っている。