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第25号(平成27年6月号)

からだを守る

もとゆき会幹事 小泉和夫

健康は万人の願いです。とはいうものの100%完璧なからだを持つ人ばかりでなく、眼鏡がないと物がよく見えない、修復した歯が何本かある、などは大抵の人にあるものです。それでも、だからといって自分の健康を悲観している人はあまりいないと思います。「健康」についての定義はありますが、自分にとっての「健康」は相対的なもので人それぞれのことと思います。寝たきりになるくらいなら死んだ方がましだ、と考える人がかなりいる一方で、進行性の運動神経麻痺のため瞬きやかすかな指の動きくらいしかできなくても、それでパソコンを使って社会に発信している人もいるくらいです。

子供の頃の私は、どちらかというと病弱なタイプで、しょっちゅう風邪を引いては学校を休んでいました。そのため成人後も健康に関することは、判断にあたっての最も重要な事柄となりました。自分のからだは自分で守らなければならない、常日頃から感じていることです。もちろん、自分だけで守れるものではありません。医師、歯科医師、薬剤師、看護師、臨床工学技士、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、…その他多くの医療関係者の助けが必要です。でも、医療関係者はとてもよく助けてはくれますが、喉が渇いたときに代わりに水を飲んでもらうわけにはいかないように、自分の代わりになることはできません。

自分のからだを守るために、まずは現在の状態を知ること、不調・不具合と思われるのはどこなのか、またどの程度か、などを自覚することが重要です。そうすると、休養する、市販薬を選択する、医療機関を受診する・またどの医療機関とするか、等の判断が出てきます。医療機関を受診した場合にも、専門家の判断、アドバイスをよく聞き、その後の対策を決めなければなりません。近年、インフォームド・コンセントは常識化してきていますが、GCP(Good Clinical Practice)の流れの中から広がったためなのか、受診者側も医療者の治療方針を承諾するかどうかだけで、自分で決めなければならない、という意識がまだ十分ではないかもしれません。自分も歳をとってくるし医療にも限界があるので、期待した結果が得られない場合も起こり得るわけで、そのためにも可能な限り納得のいくまで病状等を確認し、自ら治療方針を選択することが益々重要になってくると感じるこの頃です。