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第26号(平成27年9月号)

「ダメ。ゼッタイ。」

麻薬・覚せい剤乱用防止センター 専務理事 阿部 俊三

「ダメ。ゼッタイ。」お聞きになったことがあると思いますが、薬物乱用防止活動のキャッチフレーズです。この活動に足を踏み入れて、30年になります。私は、もともとは、映画監督をしていましたが、厚生労働省に縁があって、薬物乱用防止活動をすることになりました。

まず、最初に、薬物乱用防止を推進するのに、一番重要なことは、薬物乱用に染まってしまった人、乱用者に、薬物乱用防止を呼び掛けても薬物乱用問題の解決にはならないということを認識しました。

当時、政府広報で「覚せい剤やめますか!それとも人間やめますか?」と言う標語が流れていました。まさに、薬物乱用者をターゲットにしたものだったと考えられます。私は、薬物乱用防止を啓発推進するためには、薬物乱用を一度でもやらないこと、一度でも薬物に手を染めてしまうと、大切な脳に影響を及ぼし、脳が侵され、人間失格になってしまうこと、同時に、薬物には依存性という性質があり、一旦 薬物乱用に手を染めると、自分の意思では、やめられないということを啓発することであると考えました。このことから、まず、薬物に手を染めていない人々を対象に、啓発活動をするための標語を創りました。
それが、薬物乱用は、「ダメ。ゼッタイ。」だったのです。

この誕生には、一流の広告代理店の優秀なクリエイターが一週間かかって創出したものです。薬物乱用と言えば、麻薬・覚せい剤といったヤクザを想定する恐ろしいものと思っていますので、その防止活動の標語をと考えて、乱用者をターゲットに想定したので、100以上のキャッチコピーが提出されましたが、すべて、不採用にしました。最後に、これで「もうダメですかと?」念を押しました。そこで、スタッフが「もうダメです。」と答えたので、これでどうですか?優秀な皆さんを納得させた言葉「ダメ。ゼッタイ。」が誕生しました。これほど説得力のある表現はないと考え決定しました。おかあさんがこどもに、「ダメよ。そんなことしては」こどもが、おかあさんに、「これダメ?」といった相互に愛情のこもった会話がなされます。使う人によって、その有効性が発揮できます。また、それとともに、「愛する自分を大切に」と副産物も生まれました。

 

今、危険ドラッグの乱用が広まっています。薬物乱用は一度でも「ダメ。ゼッタイ。」「愛する自分を大切に」薬物乱用のない社会環境づくりに参加しましょう。