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第33号(平成29年8月号)

薬到病除

もとゆき会幹事 黒野富男

創薬の最前線で奮闘する中で,膨らむ思いがあります。国家として創薬をもっともっと推進して欲しいという願いです。国政で数々の実績を上げられています藤井基之先生のステイトメントにもある、日本発の優れた新薬を世界の人々に、です。

平成28年度の貿易統計では医薬品は輸出が4900億円であるのに対し、輸入は2兆7800億円と、約2兆3000億円の輸入超過、依然として日本は医薬品貿易赤字超大国です。経済政策などにより国内での創薬を活発にして医療の先進国として世界の地位を築くことが必要と感じています。国民が必要とする薬を国内で供給できる態勢を取ることは、国防の観点からもひょっとしたら自衛隊の存在に匹敵するかも知れません。医薬品の貿易赤字という状態は逆転すべきと思いますが、そのための良い処方箋はないものでしょうか。

外科的手術や内科的処置が考えられますが、副作用が少ない薬で治すことができたら最高です。

「不薬而癒」として自然治癒力に任せることもあるでしょうが、「対証下薬」、「対症発薬」で対策を打ち、「薬到病除」で回復させる、貿易収支のバランスを改善するためにこのような「霊丹妙薬」と言ってみたいような手はないものでしょうか。

健康社会の実現は日本人にとって必要かつ十分な医薬品が充実することにより可能になります。画期的な医薬品は海外で開発されたものばかりの状況で、何とも悔しいことです。処方された薬が日本発のものであることを時々認識することがありますが、日本発の医薬品を意識し実感する機会を増さなければと思います。薬剤師として誇りを持って日本発の医薬品を患者さんに調剤し、お届けできるようにしたいものです。

安心して使える薬は、日本で日本人を対象とした信頼性の高い臨床薬理試験の実施から生まれます。さらに我々日本人の学問的データの集積が大切になります。せっかく国内で発見した新薬の候補に関してもこれまでは海外に持っていかれ開発されることが多く、残念でなりません。医薬品の開発力を低下させないためにも製薬企業のモチベーションを上げ国内での研究開発を推進する必要があります。薬価を下げて医療費を削減するよりも医薬品の輸出国となって収支を考えることが必要なのではないかと思います。

我が国の創薬が力強く推進され優れた医薬品を日本から世界に発信し、再生医療に加えその前の段階の予防あるいは初期治療でも貢献する国でありたいと思います。