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第41号(令和2年4月号)

指 定 薬 物

日本医薬情報センター 理事長 村上貴久

先月、知名度の高い男性歌手が覚せい剤取締法違反と医薬品医療機器法違反で警視庁に逮捕されたとの報道があった。医薬品医療機器法違反は、指定薬物「亜硝酸エステル(商品名ラッシュ)」の所持、使用の容疑である。

ご存じの通り、指定薬物制度は、藤井基之議員の強力なイニシアチブとご尽力により、2006年に旧薬事法の目的規定を変更して制定された制度である。それまでは、乱用のおそれのある麻薬予備軍を新たに麻薬として取り締まるためには、国自らが当該品に依存性があり、精神毒性があり、社会的に受容されないことを立証しなくてはならなかった。このため、次から次と現れるいわゆる危険ドラッグの類に対しては当時の法制度では後追いにならざるを得ないという問題点があったのである。

指定薬物制度では、「中枢神経系への・・・作用を有する蓋然性が高く、・・・保健衛生上の危害が発生するおそれがある物」を指定薬物として取り締まることになっており、必ずしも厳密な立証を求めていない。亜硝酸エステル類は最初に指定薬物として指定された化合物のグループに入っている。当時すでに亜硝酸エステル類は商品名「ラッシュ」として、小瓶に入った形態で流通していた。人体に使用することを標榜すると医薬品として取り締まられることをおそれてか、名目上はビデオクリーナーや液状アロマとうたっていた。

ラッシュが指定薬物の規制対象になった以降、当局は摘発を積極的に行っており、関税法上の「輸入してはならない貨物」としても指定されたので、国内の乱用の実態は少なくなっていると信じたい。しかし、男性歌手が入手し、使用していたと報道されている以上、乱用は今でも存在しているようだ。

そもそも、身体への危険性があり、法律上も違法であることが明らかな物を、どうして使用しようと考えるのだろうか。この種の薬物の危険性・根の深さを改めて感じる。