第13号(平成24年4月号)
地域へのお返し もとゆき会 近畿グループ幹事 宮本茂敏
会社を退職した後、健康食品販売の会社を立ち上げ、早くも15年の歳月が過ぎました。私も今年の2月に古希を迎え、何か社会にお役に立つことが出来ないかと考えをめぐらすことが多くなりました。
昨年から、地域年長者クラブ(老人会)の役員や地元中学校学校協議委員等を引受けてボランテイア活動の真似事を仕事と並行しながらやらせて頂いております。
ボランテイア活動をやる中で気付いたことは、例えば、「高齢者見守り活動」では行政の民生や福祉関係、ボランテイア団体の老人クラブ等の連携の悪さが目に付きます。それぞれの部署は一生懸命に動いているのに期待したほどの成果が上がりません。行政とボランテイア団体の積極的な交流が望まれます。住み良い地域社会づくりに元気な高齢者を大いに活用することが大切です。
総務省の人口統計によれば、65歳以上の高齢者の数は推計で2980万人、総人口の23.3%になり、長寿社会は今後も続き2050年には38.8%と、実に3人に1人以上が高齢者の仲間入りをすることになります。
高齢者が増えると年金や医療支出が増大し、財政が行き詰まることも考えられ、年金だけを当てにせず、健康に留意し働ける内は働くという気構えを持つことが大切です。幸いにも団塊の世代と言われる人達は、健康なら働くということに価値観を持つ人が増えていることは何よりです。
歳をとるにつれて肉体は衰えますが、知恵や知識等の精神的な能力は若い時に比べより深くなっています。そうした点を生かし、自分に合った仕事やコミュニティや自治体などの地域社会のためのボランテイア活動を通じて社会との繋がりを持ち続けることが必要です。
高齢者は若者に頼りにされると嬉しいものです。そのためには、社会貢献によって生きがいを見付けて、健康を維持し充実した一生を送りたいものです。 |