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第23号(平成26年12月号)

未 熟 高 齢 者 生 活

もとゆき会幹事 山本 章

いつぞや田村厚生労働大臣であったか、後期高齢者を熟年高齢者と呼ぼうという声かけがあった。ならば私は六年後に仲間入りするから、未熟高齢者というところか?

未熟高齢者は一般に仕事を卒業してしたものの、体は元気で時間はたっぷりある。私の場合、毎日テニス、水泳、ゴルフのいずれかをやっている。中学の二年間、高校の四年間(一年間は休学)結核のために体育がご法度だった。その反動で、失われた時間を敵(かたき)のように追い求めているようなものだ。その上、野菜作り、料理、英語クラブなどにも取り組んでいる。また一生のうちに一冊ぐらいは本を書こうと決めていたので、誰に頼まれた訳でもないのだが、その作業も結構手がかかる。

そんな訳で朝起きてから寝るまで、あたふたと駆けずり回っている。がしかし、そんな生活も今年で終止符を打つことになるかも知れない。

と言うのも、遊びまわっているとのうわさが立ったせいか、来年からボランティアとして横浜市青葉区内の障がい者NPO法人の運営をやってみないかと、お声がかかっているからだ。

現役の頃、厚生省は国立病院や療養所を含めて職員数は万単位、OBになってから勤めた会社は千人単位と百人単位、財団法人は十人単位で、今度のNPO法人は最小規模の一桁の組織。組織の管理は、大きければ大きいなりに、また小さければ小さいなりに様々な苦労に遭遇するが、熟年にしろ、未熟にしろ、過去の経験を生かすことのできる高齢者向きの仕事と言えよう。

NPO法人といえば、その根拠法(特定非営利活動促進法)を立案し成立にこぎつけた厚生省の先輩、熊代昭彦元衆議院議員(藤井基之議員の高校・大学の先輩)を思い出す。この法律が平成十年に施行された日、私はこれで日本の社会構造は、従来とはいささか違ったものになると直感した。これにより医療保健、社会教育、まちづくりなど二十の分野におけるボランティア活動が活発化すると見込まれたからである。案の定、現在全国には5万近いNPO法人のもとに多くの人がボランティア活動を実施しているようだ。

NPO法人が姿を現してから十数年が経ち、私にもお話が回ってきたのも何かのご縁であろう。未熟とはいえ高齢者だし、何よりも「非営利」というのが性に合っている。私もボランティアの一人として、それなりにお役に立てればと思っている今日この頃である。