HOMEへ戻る
参議院議員藤井基之からのメッセージ
参議院議員藤井基之のプロフィール
参議院議員藤井基之の政策
会長挨拶
会長挨拶  
会長挨拶
もとゆき会の活動報告
広報資料
もとゆきライブラリー>かわら版会員投稿集

第34号(平成29年12月号)

政治参加へのいざない そのあるべき要は ?

もとゆき会顧問 能ア章輔

現代ほど自由で豊かな、平和な時代の生活を体験した日本人はかつていなかった。それは積み重ねられてきた為政者には為政者としての、国民には国民なりの世直し参加をした成果であった。物事が何かと不自由な時代には、世直し政策に人々は共感を持って参加した。

最悪の財政状況ではあるが、高度成長期を超え、今は戦後2番目に長い景気回復期にあり、日々の生活には差しさわりがない。景気もまあまあいいし、内閣府の世論調査でも現在の生活に満足、まあ満足している人が73.9%の高率だという。まあまあほどほどのぬるま湯に浸かっているような気分。おかげさまでとか、特に有難いという感謝の気持ちは湧かない。何事も当たり前、平穏な環境に浸りきった生活は、ゆでガエルになるリスクでもある。日本の社会環境は治安もいい、外出して繁華街に居ても、安全で安心して暮らせるのだ。その結果が10月の総選挙、国民は迷うことなく安定政権を選んだのだ。でも、投票率は決して高くはないという現実、投票率は下がり続ける傾向が続いている。主権者とか主権在民ということばを改めて思い起こし、自問自答してみる必要があるのではないか?

何故? どうせ何言ったって、如何なるものでもないし、世の中のことは政治家に任せておけばいいと、のんきに構えていられる時代になっている。政治家に全権を負託するという、その重さの自覚も主権者意識もなく、投票には行かない。「まあまあ そこそこ」の生活ができる世の中では、社会をより良く変革し続けなければという、世直しの思いや活動への参加意識が薄れる結果となる。改めて政治参加の意識を目覚めさせる必要性が生まれている。平穏な社会には積極的な係わりを避ける、無関心というリスクが潜んでいるともいえる。安全安心な生活が保障されているからだ。政治への関心と、改めて政治参加にいざなう努力、工夫はあるだろうか?政治参加に共感できる物語を、あきらめずに語り続けることだけだ。

政治には政策があり、企業活動には事業の企ての計画、企画がある。企画は企業人と組織を一体化し動かしてしまう、共感の物語が語られている。企業のトップも1強ではあるが、企業では分限行動をする限り、越権思考と提案の自由が、継続的革新のエネルギーとなる。

もとをたどれば ゆきつくさきは、もとゆきかわら版 創刊号、薬粧未来研究会N氏の投稿にあった。Haste not, Rest not. 不急不休という新渡戸稲造の色紙にある言葉だった。