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第39号(令和元年8月号)

日本初の新医療機器の創出

もとゆき会会員(メディアールジャパン株式会社代表取締役)宇田野博之

現在私は、我が国や欧米で開発された医療機器の日本での承認申請から市場導入までの支援を行う会社を経営しておりますが、ここ十数年来、医工連携、産学共同、異業種などから様々な形で医療機器業界への新規参入が散見されます。その中には、国内で開発された新医療機器などが数多く含まれています。

我が国における医療機器の承認については、海外とのデバイスラグもかなり短くなり、以前に比べ早い市場導入が可能となってきています。しかしながら、国内の医療機器業界の新規参入組の殆どは、一般消費材のような市場導入に比べて、膨大にかかる開発資金を想定しておらず、事前に潤沢な開発資金の確保ができていないため、製品上市までに追加の資金調達を要する場合が多くあります。これらの新規参入企業は、日本医療研究開発機構(AMED)をはじめとする公的支援を受けている場合が多いのですが、開発資金の不足によりビジネス展開を失速又は断念せざるを得ないことをよく耳にします。

米国ではシリコンバレーの医療機器ベンチャーと関わっていると、同国のベンチャーキャピタルからの資金援助を受けやすく、小規模の企業であってもビジネス展開にまで持ち込みやすい状況下にあります。日本においても、ベンチャーキャピタルは数多くありますが、その多くがリターン確保を前提に資金援助することが多いため、医療機器業界への新規参入企業は、なかなか資金援助を受けられないし、育たないのが現状です。翻って米国のベンチャーキャピタルは、いわゆるエンジェルと呼ばれており、100の案件のうち数件程度の成功で十分リターンを得られるようです。

無論、むやみに投資を受けられる訳でなく、投資家に対してビジネスプランが受け入れられるようなしっかりした案件でなければなりませんが、我が国においても同様の投資が受けられる環境があれば、国産の革新的な医療機器を国内外に展開しやすくなります。

携帯電話会社、インターネット会社など一部の企業では、医療関連業界への投資を志しています。また、海外で活躍したプロサッカー選手なども多岐領域で支援している姿も見られます。日本発の医療機器の創出のために賛同する企業、個人などに呼びかけ日本版のエンジェル型ベンチャーキャピタルの構築を考えたいものです。

現状では、最先端の医療機器の殆どは海外由来ですが、我が国において開発される新医療機器については、国内外の市場に展開するためのブースターとして、資金面での後押しも重要であり、今後の大きな課題ではあると考えます。