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第40号(令和元年12月号)

東海道、山陽道の早春ドライブ

もとゆき会会長 中通慎二

師走を迎え振り返ると今年も平凡な毎日だった。ただ、一風変わった行動もとった。東京と生まれ故郷の広島間を一般道でひたすら走り、また時に迂回して、往復2000キロ、6泊7日のマイカー一人旅。春間近の2月下旬、時間とルートに制約のない(が、小遣いと体力は細った)この年頃になってのささやかな挑戦である。

ルートは基本的には東海道、山陽道だが、甲州街道、山陰道など遠回りもして、なるべく多くの風景や人に接した。記憶を手繰ると、まずは甲州街道20号線の諏訪を南下し、約80キロの飯田線、水窪(みさくぼ)駅。私の心の聖地である。サラリーマン当時、出張で飯田線を利用したことがあった。仕事のストレスで落ち込んでいたその時、トンネルから突然視界が開け、ほどなく着いたのがこの駅。車窓からの眺めに、モヤモヤがほどけていった。険しい山腹の駅舎とそのはるか眼下の水窪川。川の向こうには昭和初期の田園風景が広がる。今回も最初の立ち寄りにこの地を選び、人生のアカを洗い遥か広島までの安全を祈った。

その後、豊橋経由で東海道に入り、京都で吉本新喜劇。本場は、「なんば花月」だがここ「祇園花月」もかわらず人気。東京では時にテレビ観劇も、やはりナマには適わない。そして福知山泊を経て、鳥取から日本海沿い山陰道9号線に入る。大学同窓の故郷、倉吉と米子では駅周辺を巡り彼らの若き日を思った。そのまま、西進し、やがて島根県は出雲。出雲大社は明日にして、今夜は一人酒。意を鼓して繁華街の小体な居酒屋に入った。カウンター中ほどの1席が空いていたので、おずおず腰を下ろす。右にトラック運転手さんが二人。全国を駆け回って近くに来ると決まってこの店で日本海の魚を味わうと言う。飲んでいた熱燗を無骨な手で勧めてくれた。私の左手には、上品な母と息子さん。何でも島根大医学部の受験にささやかな激励会の由。親孝行で賢そうな息子さんだった。今頃は白衣で実験、実習の毎日だろう。翌朝の大社参拝を経て、一路広島へ。墓参りの後、郊外の小さなホテルに。主人の勧めで近くのバーに入った。カウンター越しの若い店主は大阪の一流ホテルからのUターン組。ワインをつまみに彼との会話を楽しんだ。

翌日、開幕初戦のJリーグサンフレッチェ広島の試合を観戦してようやく帰途に。計算すると一般道を一日300キロ。時速30キロとして約10時間。時に駅前駐車場泊も。さすがに疲れ果てたが、また、来年も同じ苦行に出かけるつもりでいる。