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第42号(令和2年8月号)

古稀を超えた暇人

もとゆき会幹事 山下敬三

知己の出版社から書籍が贈られてきた。過去2年間ほどの雑誌連載エッセイ25著者分を取り纏めたもので、題して「私のエンディングノート25」という。

拝読すると芸能、文化、政治と各方面で名を馳せておられる方々で、皆様ご自分の人生を振り返り、ある意味達観の域に入っておられ自己法則を見出されておられる。悪運、良運、努力、健康、老化と人生の分岐点は様々であろうが、本邦では根拠は不確かながら陰陽道由来とされる厄年なるものが平安時代には既に存在し、風習として根強く信じられてきた。厄年のような考え方は本邦のみでなく、イギリスやスペインといったキリスト教国、エジプトやトルコといったイスラム教国にもおなじような風習があるという。

反面、長寿祝いとして漢詩や漢字構成に由来する還暦、古稀、傘寿、米寿など年齢の節目で息災を祝う風習は厄とのバランスがとれた生き模様でしょうか。アメリカでは、ヒトの老化を長年一生懸命研究している方々がおられ、昨年12月初旬にスタンフォード大学神経学部門の研究者たちが興味ある考察を「ネイチャーメディシンNature Medicine」に発表されています。曰く、ヒトの老化は34歳、60歳、78歳で急激に進むことがわかり、生理的老化は一定のペースで継続的に進行するものではない、ということです。

この研究は、ヒトの血漿タンパク質2925種を18歳から95歳までの4263名ついて計測し、そのうち1379種のタンパク質レベルは被験者の年齢によって明らかに異なっているということです。つまり、多くのタンパク質は一定のペースで増減したり、生涯、同じレベルを維持するのではなく、一定期間同じレベルを保ち、特定のポイントで突然変動するということです。いずれ、抗老化医学の進展により老化を遅らせる薬剤や治療法の開発などの応用が期待されましょう。10年後には人々のエンディングノートは様変わりしているかもしれません。