第43号(令和2年12月号)
コロナ禍に思うこと
もとゆき会幹事 長野健一
今年の初めから新型コロナ感染症が全世界に瞬く間に蔓延し、大きな災禍をもたらしました。その影響で、好むと好まざるにかかわらず、人々の生活は変化を余儀なくされました。その変化の中で最も大きなものは分断であり、職場、家庭、地域コミュニティなど社会のあらゆる側面で起きています。自分の身の周りでも、在宅勤務への移行、離れて住む家族の帰省の中止、同窓会の延期または中止、公民館のサークル活動の休止等様々な分断が生じ、この半年以上友人やサークル仲間との飲んで語らう機会がありません。これまで、当たり前のように会っていた人々と会えないという寂しさは、日を追うごとに募ります。
しかし、コロナによる変化はこうしたマイナス面ばかりではありません。コミュニケーションツールの発展と普及により、オンラインでの会議や教育研修が拡大し、WEB上で色々な仕事ができるようになりました。私自身も在宅勤務当初は、WEB会議に慣れていなかったために敬遠をしていましたが、始めてみると意外に簡単で、便利であることが分かり、最近では日に数回WEB会議を行うようになり、同僚や上司とのコミュニケーションが円滑に図れるようになりました。
どこの会社も、在宅でどこまで仕事ができるのか懐疑的でしたが、最近では在宅でも業務の種類によっては十分対応可能なことが分かり、多くの企業で実施されるようになりました。在宅勤務は、遠隔の地においても業務の遂行が可能ということであり、遠距離通勤から解放され、あるいは故郷に帰って仕事をする事ができるようになりました。
このことは、これまで止めることが至難であった大都市への人口集中を和らげることができ、地方創生を後押しすることができると考えます。
新型コロナウイルスは消滅しないとの専門家の見解もありますが、治療薬やワクチンの開発等により、近い将来人類はウイルスをコントロールし、この感染症を克服できると信じています。いずれ近いうちに、友人と酌み交わし、遠隔の同窓の人達と再会し、成長した孫に会える日が来るのを楽しみにしております。
追記 この原稿を書き終えた時に、タイミングよく藤井先生の参議院厚生労働委員会での新型コロナウイルスに関する質疑をネットで視聴する機会を得ました。先生の新型コロナに対する取り組みに心強く思うとともに、この問題の解決に向けた先生のご活躍に期待いたします。
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