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第48号(令和3年8月号)

キャップ構造とワクチン

もとゆき会幹事 川上 惇

新型コロナウイルス感染拡大が始まって1年半以上にもなろうとしていますが、未だに感染の波は収まらず、とうとう東京都では4度目の緊急事態宣言となってしまいました。新型コロナウイルス感染は夏も流行しやすいと言われます。その感染拡大防止の決め手はワクチン接種であり、今回のワクチンは従来のものと異なる「mRNAワクチン」です。短期間の開発により世界に供給できたのは素晴らしいことです。

mRNAワクチンを製造するには「キャップ構造」が大きな役割を果たしており、発見者は日本の古市泰宏氏であると4月の朝日新聞夕刊が報じました。

そう言えば本かわら版37号に、もとゆき会会員の冨山格氏がキャップ構造発見に絡んだ「因縁・奇縁」を書いておられたのを思い出しました。古市泰宏氏、野本明男氏、柴崎正勝氏とともに藤井基之氏が同じ時期に大学の研究室におられたのを知りました。

古市氏が日本でキャップ構造を見つけ、さらに研究を進めるのに実験材料費の数十万円が捻出できず、米国に留学することによって実験材料が入手でき、キャップ構造の解明が可能になったと言います。

mRNAワクチンは、ウイルスの同定からほぼ1年間で臨床実験を終え、製造販売承認を受けたといいます。従来のインフルエンザワクチン開発が5~6年かかったところ、mRNAワクチンは1年未満でできるようになりましたが、mRNAワクチンを大量に製造するにはキャップ構造がなければなりません。

このキャップ構造が見つかったのは1975年頃で、今回のmRNAワクチン製造に利用されるまでに45年もかかっています。多数の研究者の長年にわたる地道な基礎研究の積み重ねと医薬品企業の開発努力の賜物と思います。

私は、今年の5月から6月にかけてワクチン接種を二回受けました。ファイザー社のものでしたが、副反応は全くありませんでした。

ワクチン接種ができたことに感謝し、基礎研究の重要さを実感しました。国の基礎研究に対する研究費予算の増額を願うものであります。